コラム
2026年09月16日
岩風呂に潜むリスクー衛生管理の視点から
温泉施設でよく見かける岩風呂ですが、流行り始めたのは私の記憶では今から20数年ほど前のことです。当時、ワイルドな雰囲気の岩風呂は、まさに自然の中にいるかのような感覚を演出してくれるものでした。資本力のある温泉施設では、新築やリニューアルの際に岩風呂を採用するのが大きなブームとなりましたが、近年ではその岩風呂をやめる施設も出始めています。
というのも、岩風呂には運営上、次のようなリスクが潜んでいるからです。
① 浴槽の形が不規則で、岩と岩の隙間が狭く、洗浄が困難である
② その隙間に苔やバイオフィルム(アメーバ・細菌群)が繁殖しやすい
③ 岩を固定しているモルタル・セメントが剥離を起こしやすい
④ 岩とモルタルの隙間に水が入り込み、そこに細菌群のコロニーができる
⑤ 殺菌剤を投入しても、その隙間までは薬剤が届かない
⑥ 消えることのないレジオネラ属菌により、保健所から営業停止命令が下される可能性もある
新築の岩風呂であっても、岩の形状によっては隅々まで洗浄するのが難しくなります。手の届かない岩と岩の隙間には細菌のコロニーができやすく、洗浄されないままそこで延々と繁殖し続けてしまいます。さらに露天風呂の場合は屋外に設置されているため、風に乗って運ばれてきた細菌が浴槽に住み着いてしまうこともあります。
また、岩とセメントは素材の性質の違いや、温度変化を繰り返す環境の影響で剥離しやすく、いったん剥離が起こるとその隙間に水が入り込み、そこにまた細菌のコロニーが形成されます。その結果、浴槽に殺菌剤を投入しても、菌が根絶されないという事態を招きます。
レジオネラ属菌が大量に繁殖すれば、最悪の場合、感染症を引き起こし、死亡者が出る可能性すらあります。施設側は、手の届かない隙間についても定期的に化学洗浄を行い、細菌コロニーを撲滅し続ける必要があります。それができないのであれば、岩風呂の採用は見送るべきだと感じています。
というのも、岩風呂には運営上、次のようなリスクが潜んでいるからです。
① 浴槽の形が不規則で、岩と岩の隙間が狭く、洗浄が困難である
② その隙間に苔やバイオフィルム(アメーバ・細菌群)が繁殖しやすい
③ 岩を固定しているモルタル・セメントが剥離を起こしやすい
④ 岩とモルタルの隙間に水が入り込み、そこに細菌群のコロニーができる
⑤ 殺菌剤を投入しても、その隙間までは薬剤が届かない
⑥ 消えることのないレジオネラ属菌により、保健所から営業停止命令が下される可能性もある
新築の岩風呂であっても、岩の形状によっては隅々まで洗浄するのが難しくなります。手の届かない岩と岩の隙間には細菌のコロニーができやすく、洗浄されないままそこで延々と繁殖し続けてしまいます。さらに露天風呂の場合は屋外に設置されているため、風に乗って運ばれてきた細菌が浴槽に住み着いてしまうこともあります。
また、岩とセメントは素材の性質の違いや、温度変化を繰り返す環境の影響で剥離しやすく、いったん剥離が起こるとその隙間に水が入り込み、そこにまた細菌のコロニーが形成されます。その結果、浴槽に殺菌剤を投入しても、菌が根絶されないという事態を招きます。
レジオネラ属菌が大量に繁殖すれば、最悪の場合、感染症を引き起こし、死亡者が出る可能性すらあります。施設側は、手の届かない隙間についても定期的に化学洗浄を行い、細菌コロニーを撲滅し続ける必要があります。それができないのであれば、岩風呂の採用は見送るべきだと感じています。
